航空・宇宙関連の電子機器で使用される特殊なデータバス、スタンダード(標準)について紹介します。

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概要

はじめに

軍事用の航空機などのアビオニクス・データバスとして広く使われているMIL-STD-1553は、30年以上前に標準化された古い技術です。 通信速度は1Mbpsで、現在われわれが利用しているコンピュータの通信速度と比較するととても遅い通信です。 最近になってこのMIL-STD-1553のワイヤをそのまま利用して、100Mbpsの高速通信を追加できる技術が開発されて実用段階へと進んでいます。 その技術の名称は、Extended-1553 またはBroadband Real-Time Data Bus (B-RTDB)です。 ここでは、Extended-1553が航空機などの近代化や能力向上のプログラムに対していかにメリットを出せるかについて紹介します。

現在のMIL-STD-1553Bについて

MIL-STD-1553データバスの登場

MIL-STD-1553を参照してください。


現状のMIL-STD-1553Bの問題点

約35年前に標準化されたMIL-STD-1553Bの通信速度は1Mbpsであり、戦闘機に搭載のコンピュータ機器の近代化や能力向上や電子戦へ対応、 戦術データリンクシステムの統合化とデータ量の増加などに伴いそのデータバスは飽和状態となってきた。 特にFLIR(forward looking infra-red/前方監視赤外線)ビデオや標的画像データの高解像度化、運用即応性の改善、航行中の地図データとの連携、 攻防能力の改善などで扱うデータ量はどんどん増加傾向にある。これらの問題を解決するために、米国空軍(United Sates Air Force/USAF)が中心となって 次世代のアビオニクスデータバス(Broadband - Real Time Data Bus)の選定の為のコンペティションが行われた。 このコンペティションにはEdgewater社を含む3社が参加して、 最終的に2010年6月にEdgewater社のExtended-1553が選定された。

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