概要
ARINC 708は、航空機ウェザー・レーダー・システム用に開発されたMIL-STD-1553技術の派生品です。 これは通常、レーダー・ウェザー・ディスプレイにレーダーからの出力を表示するために使用されます。 バスは2線式を使用し、シンプレックス、マンチェスタ符号化、1Mbit/sのデータレートで動作します。 もともとMIL-STD-1553技術の単純な派生に基づいています。 データワードは1,600ビット長で、単一の64ビット・ステータスワードと、512個の3ビット・データワード(合計1,600ビット)で構成されています。
各1,600ビットのデータワードは、ウェザー・ディスプレイの画面に1,600ピクセルを書き込むために使用されます。 各データワードは、連続するライン上のレーダー・ディスプレイ・スクリーン上に1行のピクセルを書き込むので、 レーダー・ユニットの近くに現在の気象条件の完全な画像を表示します。 通常パイロットのために1つ、副操縦士のために1つ、計2つの画面が用意されています。
MIL-STD-1553とは?
MIL-STD-1553を参照してください。
物理層
単一の1553バスはシールドされたツイストペア線で構成され、1MHzで70~85Ωのインピーダンスを備えています。 同軸コネクタが使用される場合、中心ピンは、マンチェスタ二相信号のハイ用に使用されます。 すべてのトランスミッタとレシーバのデバイスは、図1に示すように、変圧器結合またはスタブコネクタと絶縁トランスを介してバスに接続します。 スタブは、直接結合の場合は最大1フィート、変圧器結合の場合は最大20フィートにすることができます(結合の種類、直接または変圧器は、変圧器への配線接続によって決まります)。 反射を制限するには、データバスをケーブル特性インピーダンス(±2%以内)に等しい抵抗で愁嘆する必要があります。各トランシーバは、同様に第二(冗長)のバスに接続されます。
バス・プロトコル
全てのARINC 708メッセージは1つの1,600ビットワードを含み、1つの64ビットステータスワードとそれに続く512個の3ビットデータワードで構成され、各スキャン角度で方向線に沿った各レンジピンに気象強度を示します。 メッセージ内のワードは、ワード間にギャップを置かずに送信されますが、連続するメッセージ間には4μsのギャップが挿入されます。 すべてのデバイスは4~12μs以内にコマンドへの応答の送信を開始する必要があります。 14μs以内に送信を開始しないと、コマンドメッセージを受信していないとみなされます。
ARINC 708ワードフォーマット
ARINC 708は、航空機パルス・ドップラー気象レーダー・ディスプレイ・システム用に設計されています。 ARINC 708データは、レーダー送信機/受信機からパイロットと副操縦士のためのレーダー・ウェザー・ディスプレイ・ユニットにデータバスを介して送信されます。 ARINC 708は変圧器結合されたマンチェスタ符号化信号を1MHzのビットレートで使用します(MIL-STD-1553プロトコルと同じ)。
ARINC 708ウェザー・ディスプレイ・システムでは、すべてのデータ・フレームワードは1,600ビット長(100 16ビット・データワード)です。 各ワードには、ヘッダ情報とデータ情報の両方が含まれます。各フレームはユニーク3μs同期パターン(1.5μs High、1.5μs Low)から始まり、 別の3μs同期パターン(1.5μs High、1.5μs Low)で終了します。 したがって完全なフレームはバス上で1,606μsかかります。 各1,600ビットフレームは、連続するライン上の表示スクリーン上に1ラインの画素を書き込みます。 したがって、フレームの各グループは、レーダーセンサの近傍に現在の気象パターンのカラー画像を表示します。