航空・宇宙関連の電子機器で使用される特殊なデータバス、スタンダード(標準)について紹介します。

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MIL-STD-461 概要

MIL-STD-461は、軍用機器の電磁干渉(EMI)の限界と試験手順を定めた軍事規格です。 EMIは、電子機器から発生する望ましくない信号、「ノイズ」で構成されています。 軍用アプリケーションでは、EMIを制御することが非常に重要です。 EMIは、他の機器との干渉を引き起こしたり、敵に発見されたりする可能性があります。 MIL-STD-461は初版のMIL-STD-461が1967年にリリースされて以来、MIL-STD-461A ~MIL-STD-461Gまで改訂版がリリースされています。 現在の最新版は2015年のMIL-STD-461Gです。

この規格では、機器から発生するエミッションと、外部エミッションの存在下で動作が低下する機器の影響を扱っています。 伝導および、放射手段を介して伝達されるEMIについて、試験手順と限界値が定義されています。 限界値は、機器の位置(甲板上、甲板下、フライトラインなど)と同様に、 アプリケーション(例:地上、航空、船舶など)によって異なります。 規格はこれらの限界を示唆していますが、すべての機器が最適に統合されるようにレベルを調整することを推奨しています。 試験項目によって航空機・艦船・地上機器で要求する試験カーブが異なる試験項目もあるため、 その点は注意を払って確認する必要があります。

MIL-STD-461は試験対象機器単体(ケーブル含む)に対して実施される試験のため、 システムに組み込んだ時に必ずしもすべての性能を満たすとは限りませんので注意してください。

以下の表は、MIL-STD-461の要件マトリックスです。設置される場所によって要求される項目が異なります。

青色の項目は、株式会社ナセル取扱製品(Mildef社)の中で、車両搭載用機器、航空機搭載用機器、モバイル機器などを目的とした製品に対して実施している試験項目を表します。


MIL-STD-461


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