航空・宇宙関連の電子機器で使用される特殊なデータバス、スタンダード(標準)について紹介します。

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試験内容

エンジン始動障害

エンジン始動障害にさらされている間に動作する機器に適用されます。 機器は下図に示す制限範囲内で、エンジン始動障害が発生した場合でも、 劣化や損傷無しに動作する必要があります。

エンジン始動障害


電圧スパイク

電圧スパイクは一般に振動し、1ms 以内に定常状態の電圧に減衰します。 機器は下図に示す制限内の電圧スパイクにさらされても、 劣化や損傷無しに動作する必要があります。 注入されたスパイクの立ち上がり時間(TRISE)は50ns で、 単一スパイクの最大総エネルギー量は2J です。

機器から放出される電圧スパイクは、下図に示す制限範囲内でなければなりません。 単一の放出スパイクの最大総エネルギー量は125mJ です。

電圧スパイク


電圧サージ

機器は下図に示す制限内の電圧サージにさらされても、 劣化や損傷無しに動作する必要があります。 単一サージの最大総エネルギー量は60J です。

機器から放出される電圧サージは、下図に示す制限範囲内でなければなりません。

電圧サージ


試験内容

電圧スパイクの注入

EUTは、ラインインピーダンス安定化ネットワーク(LISN)を介して、 公称28VDC 動作電圧に設定された電圧源から電力を供給します。 下図と同様のテスト設定を使用して、EUTに電圧スパイクを注入する必要があります。

電圧スパイクの注入

上の図では、パワーリターンが車両のシャーシの場合なので、 1つのLISNのみ使用しています。 この場合、グランドプレーンは電力リターン電流パスを提供します。


電圧サージの注入

下図と同様のテスト設定を使用して、EUTに電圧サージを注入する必要があります。

電圧サージの注入

EUTの電源線に注入されるサージ電圧波形は以下のような波形をシミュレートし、 そのパラメータは下の表のようになります。 トランジェント・ジェネレータから放出されるエネルギーは、60J に制限されます。

電圧サージ波形

サージ電圧パラメータ
動作電圧
VNOM
最大電圧
VPEAK
立ち上がり
時間
[ms]
継続時間
[ms]
TWIDTH
ソース
インピーダンス
[mΩ]
パルス数 パルス
間隔
[S]
30 -0/+1 100 -0/+10 1 50 -0/+5 500 -25/+0 5 5

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